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藤本寿徳

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冷暖房の話-1
 今年の冬は暖冬なのでしょうか、暑さに強く寒さにはとりわけ弱い僕ですが、今年はまだ暖房器具を一切使っていません。年も超してしまい、もしかしてこのまま春まで暖房を使わないことができたらすごいと期待しています。人生今まで無かったことですから。昔、安藤さんが「貧乏人は靴下を2枚履いたらええねん」とよく言ってたのが耳から離れないのですが、ユニクロでタイツを買ってきて履いています。やせ我慢をしてる訳でも、意地をはってる訳でもないのですが、なんとなくこのままいけそうな気がします。原油が1バレル=100ドル!時代が到来したのだから、すぐに暖房器具を使わないようにしようと考えたのが、そのまま続いているだけなのですが…。

 昔、ドイツで気温マイナス15度の雪の中、アアルトの建築を見て回っていて、外の寒さに泣きが入りました。上着は持ってきた洋服を全て重ね着しダウンジャケット+セーターで充分だったのですが、下はGパンと革靴のみでそれ以外の用意がなかったので特に足下の寒さに泣かされました。ドイツ人は普段から重装備なのでしょう。北海道などの寒い地域では当たり前の対処なのだと気がつきました。安藤さんの言葉に戻ると、言葉をそのまま受け取ることも可能ですが、そうではなく、「すぐに便利な設備に頼るのではなく、少し生活の工夫で補えることを考えろ。」ということを教える言葉と理解しています。電気の無い時代も人間は生活していたのだから、死ぬことは無いでしょう。

 夏はクーラーを使っていません。風通しがとてもいい9階だから可能なことなのですが。かわりに軽装ですごし、扇風機が活躍しています。スタッフ一人一台の扇風機があります。クーラーがあったら仕事がはかどるだろうとは思いながらも、そこまで差し迫った死活問題ではないのでそのまま放っておいて今の状況です。クーラーの方は仕事場は別として自分の家で、人生今まで使ったことがありません。60年代後半には新三種の神器(カラーTV、クーラー、車)の3Cが既に普及していたのを考えると、自分は原始人なのか?と考えさせられます。

 クーラーの話で興味深いことが一つあって、経験からクーラーをいつも使っている人は暑さに弱いということを実感します。夏休みに泊まり込みで学生さんが研修に来ることがあるのですが、大学の研究室と自宅でバンバンクーラーを効かせている人は、事務所に来たら地獄です。玉のように流れる汗が止まりません。あまりに可哀想なので、シャワーを浴びて着替えさせるのですが、不思議なことに、僕を含めて他の人達が汗一つかいていないのにです。
そういう彼らも、1週間でようやく、皆と同じように体が慣れてきて汗をかかないようになります。
 この経験から、クーラーに慣れすぎた身体を冷やすために、さらにクーラーを使いすぎている人達が、地球温暖化を語ることに矛盾を感じるようになりました。

 依頼者とは暑い寒いについていろいろな話をします。理想は共感いただけるのですが、現実の現代生活ではなかなか難しいケースもあります。全ての家に冷暖房はついているのですが、使う時期を短くできるように、建築のつくり方を工夫しているつもりです。また、いろいろと環境や体にやさしい冷暖房のシステムも新しく開発されているので使っていきたいと思います。暑さ寒さの考え方を押し付けることはありませんのでご安心ください。(スタッフ、アルバイトは別ですが…)
12:49, Saturday, Jan 05, 2008 ¦ 固定リンク

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