プロフィール
藤本寿徳

2024年6月
S M T W T F S
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20
21
22
23 24 25 26 27 28 29
30            

最近の記事
アスタリスクのミニムービー

大山6合目避難小屋の美しさ

かっちりつくる

展覧会中止のお知らせ

以前の記事
2024年 3月
2021年 8月
2020年 8月
2020年 3月
2020年 2月
2020年 1月
2019年12月
2019年 9月
2019年 8月
2018年 2月
2016年 8月
2016年 6月
2016年 5月
2016年 4月
2016年 3月
2016年 2月
2016年 1月
2015年12月
2015年10月
2015年 6月
2015年 4月
2015年 3月
2015年 2月
2014年12月
2014年10月
2014年 9月
2014年 8月
2014年 7月
2014年 6月
2014年 5月
2013年12月
2013年11月
2013年10月
2013年 9月
2013年 7月
2013年 5月
2013年 3月
2013年 1月
2012年12月
2012年11月
2012年10月
2012年 9月
2012年 8月
2012年 7月
2012年 6月
2012年 5月
2012年 4月
2012年 3月
2012年 1月
2011年11月
2011年 8月
2011年 7月
2011年 6月
2011年 5月
2011年 4月
2011年 3月
2011年 2月
2011年 1月
2010年12月
2010年11月
2010年10月
2010年 9月
2010年 8月
2010年 7月
2010年 6月
2010年 5月
2010年 4月
2010年 3月
2010年 2月
2010年 1月
2009年12月
2009年11月
2009年10月
2009年 9月
2009年 8月
2009年 7月
2009年 6月
2009年 5月
2009年 4月
2009年 3月
2009年 2月
2009年 1月
2008年12月
2008年11月
2008年10月
2008年 9月
2008年 8月
2008年 7月
2008年 6月
2008年 4月
2008年 3月
2008年 2月
2008年 1月
2007年12月

 

トップページ
2013年11月11日

ツルツルピカピカでないほうがいい
IMG_9603


IMG_9511

IMG_9648


ここにある3枚の写真は違う建物のファサードを撮ったものです。

壊れた古い建物ではなく、改修するときにわざと、下地の石積みや土の荒い質感を部分的に見えるようにしたものです。

左官仕事で、土壁を全て覆って綺麗に均一に仕上げるより、ちらっと石を見えるようにしたことで、その建物が、しっかりした作りであることが感じられます。

スイスの村を歩いていて、このような建物は、ごくまれに出会うというよりも、数は多くないけど「山椒は小粒でもぴりりと辛い」的な割合で、普通にそれぞれの地域に建っています。

このような建築は村全体の景観にもいい影響を与えていて、テイストという意味では新築、改築・改修建築の間にも共通性が生まれ、新築の建築が混じってきてもそのファサードのテイストは、このような「味」の出る材料が使われています。

そのことで、村が統一された美意識、景観の中でまとまっている感じがするのです。

これは日本では珍しいのではないでしょうか。伝統的建造物群保存地区にあっても、その中に入ってくる新築で使われる材料はフェイク感あり、茶や黒色をした工場製品が多用されているのを見てガッカリします。

スイスの村では新築でも日本でよく見られる「ツルツルピカピカ」の工業製品の建築材料には出会いません。
わざと、時間の移ろいを感じられる材料やその使用方法が選択されています。

「田尻の家1」のコンクリート表面は、サンドブラストをかけわざと荒く仕上げていますが、上のような意図のもとに選択したものです。
「那須の家」では雨樋がないため外壁が汚れていき、周辺の樹々の中で建物が背景と化していき緑が浮かび上がることを意図しています。
周辺環境との関係における判断で、汚れ方をイメージしながらコンクリートを使うことがあります。
時間がたって汚れていく中で、構造的な強さを保ちながらも、しっとりとした古美かたを良しとしています。

09:49, Monday, Nov 11, 2013 ¦ 固定リンク


△ページのトップへ