プロフィール
藤本寿徳

2024年4月
S M T W T F S
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19
20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

最近の記事
アスタリスクのミニムービー

大山6合目避難小屋の美しさ

かっちりつくる

展覧会中止のお知らせ

以前の記事
2024年 3月
2021年 8月
2020年 8月
2020年 3月
2020年 2月
2020年 1月
2019年12月
2019年 9月
2019年 8月
2018年 2月
2016年 8月
2016年 6月
2016年 5月
2016年 4月
2016年 3月
2016年 2月
2016年 1月
2015年12月
2015年10月
2015年 6月
2015年 4月
2015年 3月
2015年 2月
2014年12月
2014年10月
2014年 9月
2014年 8月
2014年 7月
2014年 6月
2014年 5月
2013年12月
2013年11月
2013年10月
2013年 9月
2013年 7月
2013年 5月
2013年 3月
2013年 1月
2012年12月
2012年11月
2012年10月
2012年 9月
2012年 8月
2012年 7月
2012年 6月
2012年 5月
2012年 4月
2012年 3月
2012年 1月
2011年11月
2011年 8月
2011年 7月
2011年 6月
2011年 5月
2011年 4月
2011年 3月
2011年 2月
2011年 1月
2010年12月
2010年11月
2010年10月
2010年 9月
2010年 8月
2010年 7月
2010年 6月
2010年 5月
2010年 4月
2010年 3月
2010年 2月
2010年 1月
2009年12月
2009年11月
2009年10月
2009年 9月
2009年 8月
2009年 7月
2009年 6月
2009年 5月
2009年 4月
2009年 3月
2009年 2月
2009年 1月
2008年12月
2008年11月
2008年10月
2008年 9月
2008年 8月
2008年 7月
2008年 6月
2008年 4月
2008年 3月
2008年 2月
2008年 1月
2007年12月

 



河瀬直美ショック
高校生の頃に映画監督になることに興味を持ち、映画館で年間100本以上は見ていた時期がありました。その頃のミニシアターブームの影響を受け、数多く見ていると好みが定まってきて、フレディ・ムーラー、ビクトル・エリセ、ダニエル・シュミット、エリック・ロメールなどの静かな叙情詩的な映画に惹かれていきました。

建築の道に進んでからは、一切映画を見なくなった(足を洗ったと言い聞かせた)のですが、最近はスタッフがレンタルしてきたDVDを勧められるがままに見ることがあります。先日、河瀬直美の「萌の朱雀」を見て衝撃を受けました。

彼女のカンヌでの活躍はニュースで聞いていたのですが、映画から足が遠のいたこともあり見る機会がありませんでした、11年前の作品を今さらですが初めて見たわけです。
先に挙げた監督たちの作品より感動したのは、日本ならではの美しさが描かれているため、より心に伝わってくるものも大きいのだと思います。静かさと緊張感が続く全編、最初から最後まで全ての時間が完璧だと思います。自分と世代も同じ彼女の20代の長編処女作だと知り、その才能に驚愕しています。
学生時代からの短編作品なども含まれたDVDボックスも発売されているので、これから彼女の全作品を見たいと思っています。

映画を見た後、鎌倉円覚寺にある小津安二郎のお墓で撮った昔の写真が見たくなり、写真を引っ張りだしてきたのですが、ずいぶんと年を取ったものだと実感します。墓石には「無」の一文字が刻まれています。円覚寺には寿徳庵という塔頭(子院)があります。同じ名前なので喜んだものです。

kawase
23:46, Monday, Jun 23, 2008 ¦ 固定リンク

△ページのトップへ