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藤本寿徳

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沖縄のセメント瓦職人 比嘉良義 ..

人為的な地下空間に惹かれる

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向洋の家の脱型
向洋の家の工事で 型枠が外れ、コンクリート躯体が見える段階になりました。

工事の流れの中でも、喜びの一瞬の一つです。

ここに至るまでの流れを簡単に紹介します。

(1) 土地を購入した頃の工事前の敷地の写真です。
    クライアントと一緒に敷地探しから行いました。
    この木の生えている斜面全てが敷地です。
    昔は海に突き出た突端の地勢です。
    下の平らな土地の全て昔は海で昭和50年代に 埋め立てられた土地です。
   
  家を建てられる平らな範囲の幅が狭く、両側に斜面を抱えた敷地です。

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(2) 地下のコンクリート型枠を脱型した時の写真です。
   これは、地下の納戸スペースになります。

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(3)1階のコンクリートの打設前の鉄筋工事が進んでいる時の動画です。



(4)2階のコンクリートを打設している動画です。



(5)型枠を脱型した後の動画です。建築の姿がはっきり形として見えてきました。



10:59, Saturday, Aug 08, 2020 ¦ 固定リンク


沖縄のセメント瓦職人 比嘉良義さん
2017年7月の沖縄タイムスの記事ですが、辺名地の家でセメント瓦を作っていただいた比嘉良義さんが紹介されています。

辺名地の家の頃、比嘉さんは仕事を辞めようと思われていて、僕が最初に相談した時も、最初はもう作らないと言われていた頃でした。それから半年ぐらい経って、最後かもしれんなと言って引き受けていただけました。

辺名地の家が終わってから、地域からも技術の継承が強く望まれいて、親戚二人が弟子入りして今に至ります。

沖縄で普及した「セメント瓦」 今や工場は1軒だけ 最後の職人「需要ある限り作り続ける」

比嘉セメント瓦工場

比嘉セメント瓦工場比嘉良義さん


(転載:2017年7月2日 沖縄タイムス)

沖縄県名護市東江の住宅街にある「比嘉セメント瓦工場」。かつては沖縄各地にあったセメント瓦工場だが、今では唯一ここだけとなった。“最後の職人”の3人は週1回、分業で1日250枚の瓦を汗水流しながら作る。仲間からおやじと慕われる工場長の比嘉良義さん(86)は「いつまで続くか分からないけど、体が動くうちは作らないと。まだ需要はあるんだから」と職人魂をのぞかせた。(北部報道部・城間陽介)

作業は午前7時から昼休憩を挟んで午後3時まで続く。平瓦を渡久地政行さん(77)、比嘉武光さん(73)の2人が、棟部分のアーチ形の瓦を良義さんが担当。手の感覚で丸みをつけるため、熟練の技が必要だ。

 セメントを素早く型に落とし込み、形を整え、一枚一枚棚に並べる。丸1日水に浸した後、数日乾かして固める。新築で使われることはないが、修繕用として注文が入るという。

 創業は約55年前。16歳で瓦職人を志し、別の工場で下積みした良義さんが兄と独立し、今の場所に工場を構えた。セメント瓦はトタンなどに比べて風雨に強く、赤瓦より安く作れるため、戦後は県内全域に普及。最盛期の1960年代は名護市内だけでも23カ所の工場があったという。特に台風後の注文が殺到した。機械も出始めたが、渡久地さんは「品質は手作りにはかなわない」と話す。

 時代が移り、家々は鉄筋コンクリートに変わり、セメント瓦工場は次々に姿を消した。良義さんは「みんな亡くなり、高齢化で続けられなくなった。食べていけないから後継者もいないね」と少し物寂しげだ。

 それでも、セメント瓦の家屋は点在する。「必要とする人がいるから作り続ける」。“おやじ”は作業の手を止めずに語った。



08:43, Thursday, Mar 12, 2020 ¦ 固定リンク


人為的な地下空間に惹かれる
音楽や絵画、彫刻、写真など、その世界で評価されている物を鑑賞してもピンと来ないことが殆どである。
自分の場合これらは分野外なので、その専門分野の人達に比べると感性が鈍いのだと思う。

人は感性の方向性が違うものだと自分自身の事を考えるとそう思うことがある。
自分は建築家なのだから、建築的なものへの感受性が高いであろうと思いたいが、どこまでが建築的なものの範囲に含まれるのか、またそれは建築関係者であっても人それぞれだと他の人を見てそう思う。

自分の場合、近所でも何種類かの場所や空間体験があって、
外国人スタッフが入所した時は、僕から建築を学びたいんのだろうけど、僕のクリエーションのバックボーンを教えようと言って、まず最初に県北の林道のドライブに連れて行き、滝を見て山の中を歩く。この時の光、音、土や木の感触、湿気や空気の体験が自分のクリエーションのバックボーンになっているんだよと説明していた。

彼らは最初、何を言っているのか全くわからないという。
しかし彼らが2年間事務所に勤めている間に、それもだんだん分かってくるようで、決定的なのは出雲の山中に連れて行く時である。彼らは二人とも母国で「もののけ姫」を見てジブリアニメのファンであり、ここがもののけ姫の舞台なんだよと説明すると、映画の世界観と現実をリンク付けて、自分の幼少期のアニメの中で見たジブリの森のイメージを思い出すようにアンテナを設定したのだと思う。アニメと言ってもヨーロッパの森と違う出雲の森の雰囲気から何かを感じる以上子供にとっては強烈な空間体験の一つだ。

山の中を彷徨うことが設計にどう関係しているのかを説明するのは難しい、その時間にどのように感じているかを言葉にするのが難しく、設計に直接形となって現れることもないから伝えること自体が無理なのだけど、確実にそれらが設計の中に生きているとは実感している。子供の時に遊んだ千葉の山と中国地方の山から感じることは全く違うものである。

話を変えてわかりやすいことに限って言えば、建築に携わっているから、建築的なものには反応する度合いが大きいのですということは理解されやすい。
農村や農家、近代遺産や産業が作った景観、ダム、水力発電所、鉄道、橋梁などは形があるから簡単である。


建築は周囲の環境、建築の形や質感、そして空間が合わさった体験である。
ここで人一倍空間が好きです、空間が趣味です。と言っても何を言っているのか伝わらない。
そもそも建築家の間では、「空間」と口にした途端、空間の定義って何?と問い詰められ話が進まないこともあるぐらい。

ただ地下空間は、単純に空間と石や空気の質感からのみなる外界から閉ざされ完結された世界なのでピュアである。自然の鍾乳洞もいいが人為的に作られた地下空間は建築そのものである。
フランスの鉱山、採石場といった地下空間ばかりを撮るFlallier氏の写真は、
自分のクリエーションの源の一つになっています。

Deux niveaux

Double niveau

Traces de dテゥcoupe


12:29, Thursday, Feb 20, 2020 ¦ 固定リンク


ポリッシュコンクリートがやばい
以前「安芸津の家」の床仕上げにポリッシュコンクリートを使用しました。

進行中の「向洋の家」の床も、ポリッシュコンクリートで仕上げます。

写真はわかばやし装飾さんが製作してくれたサンプルです。
若林さんは、研究熱心でポリッシュコンクリートに熱い思いを持ったプロフェッショナルです。

ポリッシュコンクリート

コンクリートの表面を研磨すると、石のように光沢が表れます。
コンクリートの長所として、工場で作った床製品と比べて
「物質」としての信頼性(存在感)があると思うのですが、
人の手仕事だからこそ味わえる本物感を建築に醸し出してくれます。

今とても楽しみにしています

こちらは、わかばやし装飾さんがコンクリートを磨き上げている動画です。




11:37, Tuesday, Feb 04, 2020 ¦ 固定リンク


白いコンクリート
「向洋の家」で ホワイトコンクリートを床の一部と洗面台に使用します。

長年ホワイトコンクリートを使用したいと思っていましたが、3年前に
ようやくホワイトコンクリートを扱える職人さん(わかばやし装飾さん)
と巡り会うことができ可能となりました。

ホワイトコンクリートは文字通り 純白色のコンクリートです。
日本では建物をホワイトコンクリートで建てる事例はあるのですが、
値段も高くなるので一般的ではありません。
自分が知るところでは、スペインでは進んで使われているという印象があります。

ホワイトコンクリートのメインの材料は、ホワイトセメント。
そのホワイトセメントを国内で唯一作る工場が三原市の糸崎にあったのですが
(山陽白色セメント=太平洋セメント糸崎工場) 
残念ながら 3年前に操業を中止し
今では、太平洋セメントが主にタイのサイアムセメントから輸入している状況です。

写真は10年前に工場見学させていただいた時のものです。

太平洋セメントが操業を止めるときに、同工場で生産された
ホワイトセメント1袋を購入し保存しているのですが、
「向洋の家」に、その1袋を使いたいと思います。
10年前に当時の中根社長に親切に工場を案内していただきました。
やっとホワイトコンクリートが使えることを喜んでいます。

こちらは当時書いたブログです。

ホワイトセメント工場見学


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11:10, Tuesday, Feb 04, 2020 ¦ 固定リンク


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