2010年 4月26日
雑誌で知ってから訪れてみたいと思っていた「大久保石材店」
大谷石の岩の塊からくり抜いて(掘って)部屋を作っています。
大正4年(1915)完成、築95年だそうです。
立派なお屋敷の離れであり、門構えとして成り立っています。
人の手でくり抜かれたマイナスの建築。地下採石場も同様ですが、人の手の跡、苦労の跡を感じると普通に建てられたものとは違う感動を呼び起こします。目地の無い石の建築はコンクリートと近い感覚を感じます。コンクリートの使い方の原点があるように思っています。
(参考文献)
新建築住宅特集9202 中山繁信 建築天地廻行1「掘る・切る」大久保石材店 |
20:32, Monday, Apr 26, 2010 ¦ 固定リンク
3度目の訪問となる大谷資料館。大谷石地下採石場跡と呼んだほうがしっくりします。
好きな建築は?と聞かれたら、投入堂とこの大谷石の採石場を挙げるのですが、昔はこの地下の大空間に感動しました。今回は残念ながら以前ほどの感動が無かったのが正直なところなのですが、車で簡単に行ったからでしょうか。
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19:24, Monday, Apr 26, 2010 ¦ 固定リンク
先週、茅野から標高2000mの八ヶ岳を越え、安藤忠雄さん設計の小海町高原美術館に行ってきました。
美術館もさることながら、実は庭に建てられた展望台が一番のお目当てでした。
この展望台、「ギャラリー野田」という安藤建築の断面構成と瓜二つ。「ギャラリー野田」から外壁を外したかのような建物です。
「ギャラリー野田」が上底2.2m下底5.7m高さ6.8mのとても狭い台形平面なのに対して、展望台は長方形の平面をしていて、サイズは僅かに大きく造られています、コンクリートも厚く造られています。
ギャラリー野田の空間的特徴は、狭い空間が立て方向に引き延ばされ、螺旋階段が巡り,10m吹き抜け上部からはトップライトからの光が暗い空間に差し込んでいます。
まさに安藤さんのいうミクロコスモスを体感できる空間だと思っています。
その空間の断面構成をそのまま使った展望台。閉じた空間と開いた空間では感じ方が大きく違いました。
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11:58, Monday, Apr 26, 2010 ¦ 固定リンク
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