| 辺名地の家(セメント瓦の沖縄の住宅) |
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| photo by Kazunori Fujimoto |
「辺名地の家」 新しい家はこのような沖縄で継承されてきた生活のペースとそこに漂う空気感を、建築の形態操作を極力避け、何もないけれど、ただ以前の民家と同じような生活スタイルと空気感だけが漂うような場を現代建築で実現したいと考えた。 現在沖縄県全体で年間に新築される住宅の99%以上がRC造であるが、夜も雨戸を開け放ち施錠などせず全開放された、ただ屋根があるだけと言った方が近い風通しのいい沖縄民家のスタイルは失われていくばかりである。 屋根には沖縄の戦後の木造民家の屋根を飾ってきたセメント瓦を用いた。このセメント瓦は1935年(昭和10年)に台湾から技術が導入され広く木造民家の屋根に使われていたもので、いまでも沖縄の田舎の風景をつくる重要な要素になっているが、1965年(昭和40年)県内セメント工場の完成以降急速に広まったRC住宅によって皮肉にも衰退の一途をたどり職人も実質一人、比嘉セメント瓦工場(名護市東江)の比嘉良義さんが残るだけである。 |