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藤本寿徳

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2013年 5月19日

趣味
香月洋一郎氏の「景観のなかの暮らし」(未来社)という本は、農村がどう拓かれていったか、農村にどう人が住み着いてきたかを、フィールドワークを通じて調査した記録である。

三原市の集落が調査対象になっている。

Untitled

Untitled

本で紹介されていた三原市八幡町篝に足を伸ばした。著者の撮影した1975年の写真からは写っている農家の姿も変わっていて、この40年でも歴史は更新されている。

この本によると、この写真に写っている農家は、安土桃山時代の430年前1582年、備中高松城の戦いの折に小早川家側の武将の弟が兄の菩提を弔いこの篝の地に来たという家譜があるとのこと。
その後、412年前の1601年の検地帳の写し、187年前の1825年の「芸備通志」にもこの地の記録が見れることから、おおよそ400年前からの先祖が住み着いてきた家とある。

美しい農村の景観は長い年月をかけてつくられてきた。歴史を感じながら今に較べたら不便だったであろう昔の苦労に思いをはせ、田んぼに水の張られた初夏のこの季節に農村をドライブするのが、ここ15年間続いてきた趣味である。

22:12, Sunday, May 19, 2013 ¦ 固定リンク


小刀/鉄の美しさ
Untitled

http://www.flickr.com/photos/jutok/8751583609/sizes/o/in/photostream/

気合いを入れて撮影した写真なので、ぜひリンク先でオリジナルサイズの写真でディテールの美しさ、素材感を見てもらいたい。


田尻の家2の敷地で拾った錆びた鉄。最初は錆だらけの単なる細い板だった。
なんとなく形が小刀に似ていたから、グラインダーで形を整え、砥石、バフで研磨して小刀状に仕上げた。

鉄の鏡面とサビの具合がとても美しい。しかし元は小刀では無さそうだ。。
もっと磨きたいところだが、だいたいのところで終わらせた。

もとは自然にあった黒い砂鉄、人の手により製鉄され
鏡面の光沢をまとい、最後には錆びて土に還っていく。

土に還る眠りの途中に、この鉄を起こしてしまった。
ボロボロに錆びた鉄でも、磨けばまだ芯が光ることの驚き。

鉄というものを身体で覚え込んだ満足。


IMG_1628


この小刀を持って県立歴史博物館に行き、草戸千軒から発掘された短刀と比較してきた。

磨く前は展示ケースの中にあるものと同じような姿・形だった。
重要文化財の展示品も磨いてみたい。
19:45, Sunday, May 19, 2013 ¦ 固定リンク


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