2010年 5月17日
*情報が雑誌とネットで自由に行き来する時代ですが、メディアを通して僕も海外の建築をたくさん見ます。
*海外からの建築情報に接する中で、自然と注目するのは、南米やスイスの建築家達の仕事です。
*というのも、南米やスイスの建築家の作品は周辺環境が恵まれた中に建っている住宅の事例が多く、しかもシンプル。建築を複雑に考えなくても、周辺環境がそもそも豊かなので、そのまま普通に(といっても、そこに技と美意識があるので、そこが注目点なのだが)建てても豊かな住環境を獲得できます。
*ここで言う豊かさとは、風土の豊かさとでもいうのでしょうか、時代に翻弄されることなく、自分の場所を持っていることに羨ましさを感じます。
*住んでいると当たり前になって実感することは少ないと思いますが、瀬戸内は豊かだなと、今日みたいな季節のいい日は実感します。
*今度南米ウルグアイから建築学生が須波の家に見学に来たり、イタリアから作品集が出る予定があり、このような海外から寄せられる関心は嬉しいものです。この時自然と、建物単体だけでなく、それが建っている環境、その住宅が成立する背景を読み解いてくれる訳で、自分の仕事を通じて、瀬戸内の豊かさを感じてもらっていることと思います。
そういうことに、最近喜びを感じています。
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11:39, Monday, May 17, 2010 ¦ 固定リンク
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