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藤本寿徳

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2010年10月20日

なんとも
なんともいえない気持ちである。

1

ひさしぶりに覗いたブログ「秘境という名の山村から」
2010年10月15日の投稿 奥祖谷秋点描
http://blog.goo.ne.jp/kuboxiya/c/bddd5590852f5fcfa8437640b2c259f5

2枚の茅葺き民家の写真が印象的だった。
アレックスさんも関係していると聞いたが、祖谷では茅の葺き替えが行政の補助もあって、数件行われるらしい。

「ちいおり」を体験しているから想像もつくのだけども、葺き替えられた民家は気持ちいいのだろうなと思う。畳も同じ様に替えたら最高だ。できたら、間取りも当初に戻し、できるだけ手が加わっていない状態に近づけたら気持ちいいのだけど。

たとえば、アルミサッシ、蛍光灯、必要以上の家電や家具、こういう便利なものがない方が逆に美しく気持ちいい住空間となる逆の事実。

ただただ、羨ましい。

多くの人が昔を懐かしむ、木造が好きだと。しかし、現実的には、このような民家は失われていくばかり、本音と建前は違う。どこか皆おかしいと思いながらも、更新し続けられていく住の姿。

いまでは、茅葺きはお金を出しても手に入れることができない一般的でないものになってしまった。
茅場や職人が消えてしまった。この時代にお金を出しても、手に入れられないものが身近にあることの不思議を思う。 ちいおりなどは、築300年である。


2

赤坂プリンスホテル解体の可能性
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20101007/543679/?P=1

1982年竣工の超高層ホテルが築28年で解体されようとしている。
地上40階、高さ, 138.9m

建設費がいくらかかったのかは知らないけれども、延床面積 - 20500坪だから仮に坪100万円で計算しても200億円前後。解体費は建築費の20%かかるらしい。

一等地ゆえにペイできる計算なんでしょうが、いくらなんでもたった30年弱でこれだけの建築を解体してしまうことを思うとき、普通の住宅の所有者であっても同じだと思う
壊されて行く茅葺き民家の事例もこのビルの事例も含め、人間の欲望によって、建物は壊され、建物は作られていく。

便利さ、快適さ、新しい、一体建築は人間の欲望の何に応えればいいというのだろうか。

美しいということ、人間の心を動かす、感動する建築をつくること
欲望を律して、真の要、不要、便利、不便利を考えながら住機能を整えていくこと。が大事なのではないでしょうか。
お金を出すのだから、何つくってもいいというのは、不幸だと思います。


3

電気自動車について、二つの記事に触れました。
http://www.asahi.com/car/motorshow/autosalon2010/4.html

60年代の名車「トヨタ・スポーツ800」が、電気自動車(EV)になってよみがえる。
この車は小さくて、美しいと思っていて憧れていた。

しかし、自分で維持しようとすると、エンジンやゴム関係のレストアにお金がかかって維持できない。燃費、乗り心地、馬力、エアコン、パワステ、内装…いろいろ考えるとひるんでしまう。また、新しいモデルに目移りしてしまう。

茅葺き民家が失われていくことと、結局は自分も同じレベルの話。僕も昔好きだったユーノス・ロードスターを手放してしまった。後悔している。

新しい技術で、古いものを蘇らせる。そこに価値があるのではないかと希望を持っている。
美しいからこそ、蘇らそうという情熱がわき起こる。
そういう気持ちを呼び起こすような建築をつくることをこころがけたい。

http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100424/biz1004242000013-n1.htm
「ガソリン車→改造EV 費用は1台100万円 東大・村沢教授らが新ビジネスを後押し」
http://www.evhonda.jp/
新しいビジネスモデルとして、定着していけばいいと思う。
一部のマニアな人たちだけの話でなくて、より多くの普通の人たちに浸透していくようになれば嬉しい。

toyota2 toyota1







4 新しくて綺麗なものに目移りして時代は更新されていく。

現代、情報化社会、新技術があふれて、全ての人が世界平均よりも、清潔衛生的で、豊かな生活が送れる現代の日本。

建築や都市のハード面は、静かで、時代の変化に動じず、奇異で派手なふるまいをしなくてもいいのではないだろうか。
機能を追い求めるのではなく、空間や建築の美しさや感動がたくさん含まれている場所を作ればいいと思う。
そこが、建築にしかできないことだから。建築の価値ではないだろうか。人間を包み込むことができる空間で美しく気持ち良いものを作れるのは、建築と自然にしかできない。

生活のソフト面はIT機器や設備、ネット社会環境のシステムがサポートしていける。
例え、ど田舎に住んでいても、ネットで何でも、しかも海外からもモノは入手できる世の中。

心が落ち着いて、現代の喧噪から少しでも距離を取り、自然と共に生きる。

そういう豊かさが、より一般的になるのではないかと、EV車改造のニュースなどを聞くと、住宅も都市もそういう価値観や手法が広まることが期待できるのではないかと思っています。

住宅を入手しようと考えるとき、便利さ安さ好みだけでの判断ではまだ不足していて、
美しさ、感動、気持ちよさ、経年変化、こういうことに価値を置き、また勉強し、ユーザーサイドの建築的民意が向上し、またそれに対してはちゃんとコストと手間をかけることが、美しい日本を作り上げるには不可欠な要素だと思っています。

人間の欲望を、美しい欲望といえるようなものにしていくことが大事なのではないだろうか。その為には一人一人が自己研鑽に励まないといけない。

新しいものを否定しているのではなく、本当に必要とされる新しさ。それを追い求めたい。

新しくて綺麗なものに目移りして時代は更新されていくことは否定できない。
だからこそ、社会の欲望の奴隷になることなく本当に必要である真の新しさを追求しないといけない。

09:52, Wednesday, Oct 20, 2010 ¦ 固定リンク


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