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藤本寿徳

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2008年 6月12日

形と姿
BMW「布製のコンセプトカー」を発表、車体が変形

外板を皮膜とすることで有機的な車になっている。デザインの幅が広がったというより車そのものの質が変わったといえる。

実際に販売されているBMW Z3とZ4のデザインは、僕はサメの「形」をイメージするのですが、それが「姿」になった驚きがあります。特にドアを開けたときのシワを見て感じました。シワというデザイナーにとっては歓迎されないネガティブな場所により有機的な皮膚感覚、新しさを感じるのが面白い。

動物の目のようなヘッドライト、布を光が透過するテールライト、車のシルエットが変形するリアスポイラーなど布の特性を利用しているところが、今までのカーデザインに見受けられなかった思考方法だと思います。
建築の外壁を、スキン(皮膚)に近づけようとするデザインの潮流がありますが、車の世界ではよりリアルなスキンに近づいたという点で刺激を受けます。
ボディーの動く機構の上にファブリックを重ねること(ファブリック+アルファー)で、ファブリックであることの意味が引き立ち、車のそれぞれのパーツの形の論理を超えることができています。
形そのものの違いだけを競うカーデザインの世界は建築とは無関係だと思っていたのですが、このデザインは建築設計の解法や思考の型にとても類似しています。

屋根が開閉する機構がどう発展していくのだろう?楽しみです。
車の開発が「エコ」一辺倒なところに胡散臭さを感じている中で、この「BMW GINA」はデザイン本来の喜びを感じさせてくれる研究開発です。




19:49, Thursday, Jun 12, 2008 ¦ 固定リンク


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