プロフィール
藤本寿徳

2019年9月
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

最近の記事
山海塾と建築のコンセプト

デジタルカメラに移行して10年

開きつつ閉じる

中原建設さん

以前の記事
2019年 9月
2019年 8月
2018年 2月
2016年 8月
2016年 6月
2016年 5月
2016年 4月
2016年 3月
2016年 2月
2016年 1月
2015年12月
2015年10月
2015年 6月
2015年 4月
2015年 3月
2015年 2月
2014年12月
2014年10月
2014年 9月
2014年 8月
2014年 7月
2014年 6月
2014年 5月
2013年12月
2013年11月
2013年10月
2013年 9月
2013年 7月
2013年 5月
2013年 3月
2013年 1月
2012年12月
2012年11月
2012年10月
2012年 9月
2012年 8月
2012年 7月
2012年 6月
2012年 5月
2012年 4月
2012年 3月
2012年 1月
2011年11月
2011年 8月
2011年 7月
2011年 6月
2011年 5月
2011年 4月
2011年 3月
2011年 2月
2011年 1月
2010年12月
2010年11月
2010年10月
2010年 9月
2010年 8月
2010年 7月
2010年 6月
2010年 5月
2010年 4月
2010年 3月
2010年 2月
2010年 1月
2009年12月
2009年11月
2009年10月
2009年 9月
2009年 8月
2009年 7月
2009年 6月
2009年 5月
2009年 4月
2009年 3月
2009年 2月
2009年 1月
2008年12月
2008年11月
2008年10月
2008年 9月
2008年 8月
2008年 7月
2008年 6月
2008年 4月
2008年 3月
2008年 2月
2008年 1月
2007年12月

 



開きつつ閉じる
innnoshima

innnoshima



今まで海が見える家を7軒設計させていただいてきましたが、
それぞれの家で、同じ海でも周囲の深夜の雰囲気は違ってきます。

季節のいい時は窓を開け放して就寝することも多いと思いますが、
そのような時、室内といえども空気的には外と一体となり、
どこから室内でどこから室外なのか、その境目は溶けてなくなっていくように思われます。

室内にいても外にいるようで、それでいてちゃんと守られている安心感を感じることができる。
設計用語では「開きつつ閉じる」という言葉を使うのですが、
そういう家の価値を大事に考えています。
全てのプロジェクトの設計の中心テーマです。

敷地周囲にある豊かさを味方につけ、その特徴を活かしきること、
自身の経験的には、どこか子供の頃の懐かしさや安心感を思い出させてくれるような
そういう時間と感覚が一瞬でも家の室内空間にも漂うことを理想としています。

写真と動画は大潮の満潮時の深夜の静けさです。
「因島の家」の前の漁港では
船底掃除のために漁船がドックに揚げられています。
どの家の明かりも落ちている中、波に揺られる船が軋む音とともに
深夜に漁をする一隻の漁船の静かなモーター音が聞こえてきました。

竣工して14年経ちましたが、お施主さんは今でもテラスに出て飲んでるそうです。
実際気持ちいいんだと思います。
目の前から花火も上がるし恵まれた場所です。

港が整備される前のこの場所の大昔の写真を見たことがあります。昔は砂浜が続いていました。
道や港の姿が変わっていっても変わらないものもあるのです。

地方の豊かさといいますが、こういう場所に漂う雰囲気が
豊かさの具体的な一つの現れではないでしょうか。
11:17, Tuesday, Sep 17, 2019 ¦ 固定リンク

△ページのトップへ